01パッシブデザイン
パッシブデザインとは、自然の光・風・熱を効率よく取り入れ、機械設備に頼らず快適に過ごせる「自然と共生する住まい」を実現する手法です。
夏は直射日光を遮ることが大事ですが、冬はどれだけ光を室内に取り込められるかを検討します。この矛盾を解決することがパッシブデザインの基本とも言えるでしょう。
方法はいろいろありますが、一つ例を上げると、夏と冬の太陽高度差を利用すること。夏至の日射角度は78.6度、冬至の日射角度は31.8度と46.8度も差があります。そこで、軒を深くしたり、庭に落葉樹を植えて夏の直射日光を遮り、逆に、高度が下がる冬は柔らかな陽射しをふんだんに取り込む。これだけでも住まいの快適性はかなりアップします。